当時の自分に一言アドバイスするとすれば、
もっとリラックスして!!
この一言に尽きます。
とはいえ、
”実際こんなに大変なのにリラックスなんて”
”今が大変なんだよ”
”これを逃したら一生おしまいだ…”
”就職も決まって安定した今だからこそ言えるんでしょ”
と、当時の私はきっと言いたくなると思います。
でも実際、今になってみると、
力を抜くからこそ続くこと、できることもあったのではないか、とも思っています。
この勉強、そんなに労力をかけてする必要がある?
時間と気力がゼロ。本当に、気合と根性でごり押ししなければならないのかな?
そんな風に一度立ち止まる余裕があればよかった。
(実際問題、本当に難しいんですけれど・・・)
私は、この余裕がなかったために、
休学してまで全てをストップすることになりました。
リラックスできるような環境ではないことは、身に染みて分かります。
入学した瞬間の、あの独特の重たい空気。
周りと比較し、勝手に比較され、常に自分の発言がクラス中に晒される緊張。
先生の”違いますね””そんなことも分からないんですか”といった一言余計なコメント。
これがずっと続くのか…と気が滅入りそうになりますよね。
ロースクールが合う人はいいのですが、
気質的に合わない人も、きっといるはず。
そんな人は、もしロースクールで長く過ごすのであれば、
いろんな意味で、もっと力を抜いてほしい。
腹立たしいことや、嫌なこともたくさんあって頭に血が上り、
思考がせわしないとは思います。
それでも、
息を吐いて、肩の力を抜いて、
ロー生としての自分よりも、
まずは人間としての自分の存在を認識すること。
もっと具体的にいうと、
自分の欲求や感情を押し殺さないこと。
ロー生としてこうあるべき!といった型に自分を押し込めず、
産まれたときからずっと馴染みのある、生身の自分のそばにいてあげること。
ただでさえ孤独感を募らせやすいロースクール生活。
課題に追われる日々。
祝日も休みなし。
徹底的に管理されたスケジュール。
そんな中で自分を押し殺していたら、
気づかないうちに心を擦り減らし、
ある日突然、一気に潰れてしまいます。
(経験者です。。)
まずは、何はともあれ、リラックスすること。
そして、たとえリラックスできなかったとしても、自分を責めないこと。
ロースクール、ひいては司法試験の勉強は、長丁場です。
何年間も、自分を緊張状態に置くのは、策としても現実的ではありません。
そして本当は、勉強よりも何よりも、
自分自身の「健康」「幸せ」
が一番大切で、第一に守らなければならないものです。
切羽詰まっているときほど、自分の心を後回しにしがちです。
難しい環境ではありますが、
だからこそ、意識的に、
周りの空気感につられて不必要に気負わず、
自分の心の声をないがしろにせず、
自分に優しくする瞬間を、少しでもいいので作ってみてください。