ロー中退・就活の記録。

法科大学院休学から一般企業に内定が決まるまで。心を守るライフハックも発信。自分に優しく、人にもそこそこ優しく。

法科大学院の休学を決めた当時のこと。

1 法科大学院を休学するまで

 私は、1年半前に法科大学院の休学を決めました。

前期の途中から精神的に辛く、体調も崩しており、授業に出席できる状態ではありませんでした。

学費を払ってくれている両親にも相談したのですが、せめて前期末まではやり抜きなさい、逃げずに頑張りなさい、と言われました。ですが、脳や体が鉛のように重く、もう思うように動きませんでした。心身共に限界を迎えていたことは、自分が一番よく分かっていました。

本当に怖かったのですが、両親にも内緒で、前期の途中から授業に出席しない(=期末試験を受けられない。進級をあきらめる。)ことを決断しました。

 

 

2 自分を責めた言葉。

 今ここで最後まで頑張らずに休学すること、辞めること。それは、今まで積み重ねてきたこと、義務を、途中で放棄すること。法科大学院を休学・中退する人で、そうやって自分を責めなかった人はいないのではないでしょうか。

 

周りは頑張っている、みんな乗り越えている。なぜ自分だけができないのだろう。

能力不足なのだろうか。努力が足りないのだろうか。もっともっとできたのではないだろうか。今ここで諦めず、来年・再来年と、自分を潰してでも、もっと粘り強く踏ん張るべきではないだろうか。

今ここで諦めたら、今まで費やしてきた年月と、何より多額の学費が無駄になるのではないだろうか。すべてを自分勝手にドブに捨てることになるのではないだろうか。自分が能無しだから。何もかも、自分が頑張れなかったから。

こんなにも多くの迷惑をかけてしまった。

 

もっと違う道を選べばよかった。なぜこんなところに来てしまったのだろう。

「社会人」と胸を張って社会で生きていける同級生が羨ましく妬ましい。安定した仕事に就いて、能天気にみんなと同じ列に並んで新卒の恩恵にあずかっただけなのに、「社会人」なんて威張っちゃって。自由な時間を楽しんで、綺麗に身だしなみを整えて、自分のお金もあって、結婚もして…。

 

修了もままならず、中途半端な身分で、恥ずかしい。情けない。この境遇をいちいち説明するのも面倒で、肩身が狭い。

ローのトイレでふと鏡を見て思う。そういや自分はなんてダサくて無様な恰好をしているのだろう。いつの間にこんなに醜くゆがんだ顔になったのだろう…。

 

こんな考えを、法科大学院に入学してからずっと、2~3年は続けていたと思います。

置かれた状況にただでさえ追い詰められているときに、自分で自分を終始こんな思想で追い詰めていたら、そりゃあ鬱にもなりますよね。でも、当時はそれが常態化していて、自分の思考の歪みにも気づいていませんでした。

自分はなにもできていないのだから、せめて罪悪感くらいは抱いて、常に申し訳ないと思っていなければならない。それでもやり場のない怒りを抑えられず、家族に八つ当たりしてしまったことも多々ありました。

 

続きます。