ロー中退・就活の記録。

法科大学院休学から一般企業に内定が決まるまで。心を守るライフハックも発信。自分に優しく、人にもそこそこ優しく。

ストレスでの抜け毛と、期末試験の放棄を真剣に考えた話。~自分を追い詰めないで。

2月ですね。

今の時期はちょうどロースクールの試験が終わった頃かと思います。

期末試験を受けている方々、本当にお疲れ様です。

 

いろいろ書きたいことがあって、何から伝えたらいいか迷っていたのですが、

 

ちょうどこの時期、色々と思い悩んでしんどい人が多いかと思い、

 

2年前の自分の状況を思い出してみます。

 

―――――

 

期末試験前、あれだけ勉強時間はあったのに、やるべきことが山盛りで、

とにかく時間のなさに焦っていた。

 

やってもやっても記憶に残らないし、

授業の時間にイライラし、

もっと時間が欲しい。自分は何をやっていたんだ、

クリスマスもお正月も返上してあれだけ頑張ったのに、

何も進んでいない自分に腹が立つ。

 

授業に出席しなければならないのも(出席が足りなければ試験を受けられないし、欠席すればクラスメイトの前で怒鳴られる授業もあった)、

自分で選択できる自由の少なさにも、

とにかく全てが腹立たしかった。

 

それでも自分だけで結果を残さなければならない。

じゃあどうすればいいのか。

今からなにができるのか。

あれもやらなきゃ、これも終わっていない、どうすればいい。。

永遠と考え続けて、思考が止まらず、寝たくても全く寝付けない日々が続いた。

 

自習室のトイレで、頭を掻くのが癖になった。

大量のフケと髪が抜けたことがショックだった。(毎日お風呂には入っている)。

 

いっそのこと、試験を放棄してしまおうとも思った。

3日間、ネットフリックスを見まくった。

 

それは確かに現実逃避だったかもしれないが、

心に少しの余裕ができた。

 

授業中に叫びだしたくなる衝動が抑えられそうになかったので、

授業をさぼった。

一人で、観覧車に乗りに行った。

 

頂上から下を見下ろした。

人間1人1人はなんて小さいんだろう、

車だってあんなに小さい。

 

私の悩みだって、抱えている辛さだって、

ここから見たらほんの小さなものかもしれない。

 

ここから見たら、一生懸命に頑張っている小さな生命にすぎないのかもしれない。

この景色の一部にすぎないのかもしれない。

 

これがだめでも、次の場所がある。

今できることをやって、これでダメなら仕方がない。

 

ふとそう思った。

今までストレスで浮腫みがひどかった顔も、

その日を境にふっと元に戻った。

 

だが、直前まで逃げ出したいという思いは変わらなかった。

忘れもしない試験初日、民事訴訟法の試験の日。

 

試験は午後だったのだが、

ずっとこんな調子だったので、ほぼ手つかずの状態だった。

 

試験前日まで、試験を受けたくないとくすぶっていたが、

さすがに試験当日の午前中は、焦りと恐怖から、

今まで傾向対策してきた点を重点的に、必死で詰め込んだ。

 

電車の中でも往生際悪く、

今からでも逃げ出そうかと真剣に思ったが、

逃げ出す恐怖の方が勝ったので、必死に詰め込んで試験教室に向かった。

 

結果、何かしらを書いて提出して、帰ってきた。

 

本気で逃げ出そうと思っていたが、とりあえず受けてみてよかったなと思っている。

 

逃げ出すな、と言いたいのではなく、

誰かの言いなりになるのではなく、自分の気の済むようにしてよかったという意味だ。

 

今になって思うことだが、

もしこれで試験放棄していたとしても、

 

自分の弱さに負けたということでもないし、

逃げ、甘え、ということでもないと思う。

 

逃げ出すほどに辛い環境、過酷な試験勉強に立ち向かった、

その結果、方向転換した、

「試験を受けなかった」という現象があるだけで、

それ以上でもそれ以下でもない。

―――

 

試験を受けた人、

試験を受けなかった人、

思うように答案が書けなかった人。

終わった…といった致命的な失敗をしてしまった人。

 

ロースクールだけが全てではありません。

司法試験の勉強だけが人生ではありません。

 

周りに責められることもあるかもしれません。

でも、まずはここまで頑張った自分をいたわってください。

ただでさえ過酷な環境、勉強です。

ここまで自分を奮い立たせてきたのだから、

もうこれ以上自分を責めないでください。

 

どうか、お先真っ暗だと思いつめないでください。

どんな結果であれ、必ず自分にとって良い方向に進めるはずです。

たとえ今の自分には全く想像がつかなくても、必ず(!)次のステップの足掛かりになっています。

 

うまく言えないですし、

今大変な渦中にいる人からすれば、"何を無責任なことを”と苛立ちを感じるかもしれません。

 

でも、頑張ってきた私たちの頑張りを、ロースクールの実体を知らない人に勝手にジャッジされたくないんです。

自分で自分を卑下したくないんです。

 

 

結果として私は後の試験がうまくいかず、就活をしています。

 

「一念発起してそれくらいの試験、乗り越えたらどうですか?」

「なぜ試験に通らなかったのですか?努力不足では?途中で投げ出すのは、甘えではないですか?」

と言われることも、現実として、ありました。

(※歩み寄る姿勢もなく偉そうに、理解するための事前準備もしない、そんな会社はこちらから願い下げでいいと思います)。

 

 

頑張っている真っ最中だと、

自分の努力を過小評価してしまいがちです。

 

自分がもう十分に頑張っていることにも気づきにくいですし、

 

私自身も、

結果が出なければそう言われても仕方がないのかもしれない、

自分は能力のないダメ人間なのだ、

社会に必要とされていないんだ、、、と自分を必要以上に責めていました。

 

でも、そんなことはない!!

落ち着いた今は、はっきりそう思います。

 

なかなか理解されない現状。

試験前の大変さ。

 

同じような体験をしている人も少ないですし、

家族や就活のお偉方にいちいち説明するのも面倒に思うこともありました。

 

ご自身の置かれた状況を少しでも客観視するために。

 

何より、同じような体験をしている人の孤独感を

少しでも減らせるように。。。

 

今回は、試験前の大変さを、

当時の記憶を思い起こしながら書いてみました。